2012/05/02 12:56:44
  • みずほ病院からのお知らせ 2012-02-17 No.2

2012-02-17
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    みずほ病院からのお知らせ
                  第2号
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※このメールは、バンクナンバー用に再送しているものです。

{EMAIL}宛てにお送りいたしております。
みずほ病院 臨床検査技師の宮岸です。
当院から皆様への情報をお送り致します。

内容
■第1回糖尿病教室 まとめ

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■第1回 糖尿病教室■
みずほ病院で初めての糖尿病教室が平成24年1月28日土曜日に開かれました。
今回は第1回ということで、当院医師 越野慶隆が糖尿病の捉え方についてのお話をしました。
その後、出席していただいた皆様でティータイムとなりました。

■越野医師のお話 まとめ■
糖尿病と糖尿病の治療について、越野医師が若いころにしていた勘違い。ひょっとしたら皆さんも同じような勘違いをしているのでは?
ということで、糖尿病の治療ってこういうことなんだよ、というお話をしました。
以下、簡単にまとめます。

★☆1.糖尿病についての理解☆★
越野医師が若かりし頃、糖尿病とは「血糖が高くなる病気」「糖分を取り過ぎた人がなる病気」「放って置くと目や神経や腎臓がやられていく。それがたいへん恐ろしい合併症である」「それらはインスリン不足でなる病気」と思っていました。
これは原則全て正しく、今も昔も変わっておりません。
が、大事なのは「糖尿病というのは持って生まれた素質、それに環境が加わって病気が出てくる」という事です。
素質は生まれ持ったものですから、そう簡単には変わりません。そうするとこの環境を変える必要がある。この環境要因というのが非常に大事なんだ、と。そういう考え方を持たないと、糖尿病の治療はできない。

★☆2.糖尿病の治療の目的☆★
先ほどの話の「素質」。この素質というのはインスリンが足らない、あるいはインスリンの効果が悪いというものですが、これは薬で良くできます。しかしこれは「足らないところを補う」もので、決して治してしまうものではありません。薬は「素質」を少し良くします。「少し」ね。
では「環境」、食事や運動を補うものは?
ご飯を食べた後の糖の吸収をゆっくりにする薬、インスリンの効果をアップする薬があります。
じゃあ、薬を飲んどればいいのか。
薬の効果は食事療法や運動療法に代わるほど強くはないです。その1/3も効果があれば御の字です。結局はやらにゃいかん。
やっぱり、食事療法運動療法は基本です。
そして何故治療するか?
HbA1cが7%以下になると、目が悪くなるのは10年経っても1割にしかすぎない。7%以上になると2割3割が目が悪くなるということが言われています。50歳で失明するより90歳まで目が見える人生のほうがいいでしょう。なので一生懸命糖尿病の治療をするわけです。

糖尿病には飲む薬以外にもインスリンがあります。
このインスリンについても越野医師は思い違いをしていました。インスリンはできるだけ少なく使ったほうが良い、どうしても不足するぶんだけ使おうか。そういう考えをしていました。これも間違いではない。
今はインスリンが安全になってきたので「インスリン強化療法」という使い方をするようになってきた。
これは自分の膵臓を休ませる。インスリンの出方を回復させることができる。自分のインスリンを守ってやるということが大事なんです。これが病気やストレスの時に役立ちます。
他にも「できるだけひどなってからでないとインスリンはやらんでいい」という考え方をしていましたが、そうではない。
膵臓やインスリンの出方は鍛えられません。だから疲れたときに徹底して休ませる。そうすると、しばらくしたらインスリンの出方が回復するんです。
食事療法も運動療法も一緒なんです。日頃から良いコントロールをしておくということは膵臓を休ませて余裕を作ることになる。そうなると万が一の時に少し役立ちます。

★☆3.糖尿病の腎臓障害の治療について☆★
腎臓というのは糸球体(しきゅうたい)というものが集まってできています。。
この糸球体は血圧の影響を受けます。血圧が高いと糸球体が潰れてきます。血圧を下げると糸球体が長持ちします。
しかし、血圧を下げると一時的に糸球体の働きが十分ではなくなります。濾過量というのが減るんですけど、代わりに糸球体には無理をさせないということがわかってきました。
皆さんが飲まれているARBとかACEとかいう薬がそうなんですが、これらも決して良くする治療ではなく、長く保たせる治療なんです。この薬を出すと実は一回腎臓の力は落ちるんですが、一定のところからなかなか落ちんな〜ということになる。
皆さんは「治る薬」がないかと言うけど、それはないんです。だけど持って生まれたものを長く持たせる。これが大事ですね。

★☆4.透析になっても元気にやっていけるのはどういう方か☆★
実は、それまでの糖尿病が良かった悪かったというのはあんまり関係ないんです。
透析になってから元気で長生きする人。
1番長生きする人は楽しみがある人です。
2番目。体力がある人です。食事療法で痩せてるだけではダメで、適切な運動をして筋力は必要なんです。
大血管症という足の血管がだんだん脆くなる病気は、残念がら透析になると更に進みます。だから足を切らないで済むようタバコはダメ。
お薬は、先ほど言ったように医者も色々考えて出していますが、正しく飲んで下さい。
あと、1番の「楽しみがある人」と関係するんですけど、少々嫌なことがあってもへこたれないことです。これが大事。
血液の検査やそれまでの糖尿病歴では、その人が透析になっても元気かどうかはわからなかった。元気ハツラツ、見た目の元気が全て。
だから私は合併症が悪くなってきた人には「血液検査も大事ですけど、楽しみを持つこと、体を動かすことがもっと大事や」と言います。
悪くなる前の人には「あんたの持っとる膵臓と腎臓を、うまいことあと30年持たそう」と話します。


詳細、図表はホームページに掲載しています。またお土産の内容やお茶菓子についてもホームページに掲載しています。
携帯からでは見にくいかも知れませんが、そちらもご覧下さい。
http://www1.ocn.ne.jp/~mizuho-h/DM20120128.html

以上
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■後記

みずほ病院からのお知らせ 第2号をお届け致しました。
今回は糖尿病教室のまとめが少し長くなってしまいました。
糖尿病教室は3月にも開催予定です。詳細については決まり次第またメールマガジンでもお知らせ致します。
ぜひご参加下さい。

{YEAR}年{MONTH}月{DAY}日{HOUR}時{MINUTE}分{SECOND}秒 {WEEK-JP}曜日

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